心やさしい苦労人のメイソンは、音楽の才能のみならず、特に低学年児童の教育に非凡な資質と情熱を持っていました。
メイソンの創案になる「掛図」「教科書」「教師手引き」は「国学体系」として1871年ボストンで出版され、全米多数の州・都市で採用されました。

このシステムは音楽取調掛でも日本版が適用され、伝習生は驚異的なスピードで習得したといいます。 この唱歌掛図の初版は今でも東京藝術大学に保存されており、 縦80cm×横113cmの大きさで学級を実物教育する上で有効な教具です。

 

 


 

  

  明治13年5月、アメリカよりスクエアピアノ10台と図書類が到着しました。
そして、その中に英語版バイエルピアノ教則本20冊が含まれていました。


以来最近に至るまで、ピアノ演奏習得の初歩の導入教則本としてわが国不動の伝統となりました。

 これも又、東京藝術大学に10冊保存されており、メイソンの手になる鉛筆の書き込み、伝習製の手垢で汚れ擦り切れたページ、それを裏打ちして手書きされた楽譜…と、当時の教師と伝習生の火花の散るような激しい勉学の様が忍ばれます。 

 





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