日本ピアノ調律師協会トップページ 支部トップ

記事一覧

『「祝ピアノ300年」そしてこれからも・・・』  2009年07月02日(木)20時10分

今年はピアノがこの世に生まれてから300年。この記念すべき年に私たちピアノ技術者として何か心に残ることをやりたい、ということから出発したこの企画ですが、約2年間にわたる協議の積み重ねの中からやっと日の目を見ることが出来るようになりました。社団法人日本ピアノ調律師協会主催のもと、関東支部が主管支部として実質的に計画、推進して参りました。
タイトルにあるとおり、ピアノはこの300年で終わりではなく、
これからも様々な可能性をもった楽器としての将来を考えてもらうための
きっかけとするイベントにしたいと思い、講演・演奏に使う楽器は
その大半をわれわれピアノ調律師協会が関与したものを選びました。
ピアノ技術者たちが計画実施する企画として、調律師協会会員の皆様の暖かいご支援と参加を
お願いいたします。

イベントの内容
お客様への説明の為として、イベントの内容の補足です。
1. 「ピアノの音って何だろう」 
国立音楽大学 大学院准教授の森太郎先生の技術講演は関東支部の
いくつかの班で研究会で行っていますが、今回は森先生の豊富な経験と実験の中から
一般の方に判りやすく、ピアノの音について講義をして頂きます。
もちろん技術者も参考になるお話が沢山でてくると思います。
2. 「ピアノ300年の歴史」
講師 渡邊順生先生は「チェンバロ フォルテピアノ」東京書籍を書くために、
文字通り世界中を回り、チェンバロ、フォルテピアノ、
ピアノフォルテを実際に演奏されていらした方です。
ピアノの歴史300年の前半、クリストーフォリのピアノフォルテ発生に至る歴史を学べる
またとないチャンスかと思います。
クリストーフォリを演奏される原田隆文ダミアン氏も聴衆を魅了するものと確信しております。
3. 「いい音って何だろう」
ミケランジェリのコンサートツアーの専属調律師としても活躍された、
村上輝久さんによるNHKでの同名の放送は話題を呼びました。
また、「いい音って何だろう あるピアノ調律師、出会いと体験の人生」も出版されていますので、
お読みになった会員も多数おられることと思います。体験談を聴くだけでも、
音楽的ないい音って何だろうというイメージが沸いてきそうですね。
4. 「映画上映」
今回はこの企画の為、NHKと交渉してきまして特別に上映許可を頂き、
「オトナの試験 ピアノ調律師」辻文明、小川理子 秋野由美子1998年11月
「日出づる国の新しい響き〜東京〜」メイソンと伊沢修二1999年10月
「リヒテルが愛した執念のピアノ」プロジェクXトシリーズ第8回2001年
「歴史的ピアノ修復過程」の再編集版を上映予定です。
5.「歴史的ピアノの復元過程」講演・演奏
メイソンプロジェクトチームで復元したピアノの修復報告の講座は
小野講師、江森講師により、我々ピアノ技術者の仕事を紹介する形のお話展開で、
ピアノの先生・専門家には是非受講して戴きたい、まさに我々ピアノ技術者の言いたいことが、
この講座に詰まっています。残念なことにメイソンのクナーベと
チッカリングのスクエアピアノは当日演奏を聴けないかもしれませんが、
シーボルトのスクエアピアノは多分演奏を聴くことが出来そうです。
演奏者の小倉貴久子先生は東京芸大・古楽器専門の講師として活躍中で、
2009年4月には「ピアノの歴史」河出書房新社を出されました。CD付きですので、楽しめます。 
6.「ピアノ300年の歴史」 青島広志
イベントの最後をかざるにはうってつけではないでしょうか。
TVで活躍中ですが、専門は作曲でオペラ曲、声楽曲の沢山の作品があります。
ピアノの将来は、ソロのみに限らず伴奏楽器としては、まだ限りない可能性があります。
と打ち合わせで青島先生の仰った言葉が印象的でした。

チケット販売における注意事項

各イベントは座席による定員制です。
入場整理券は¥1000。
チケットは関東支部委員が所持しておりますので、
非会員の方は調律師協会の会員にお問い合わせください。
調律師協会 会員の参加について
会場設計時・消防法の関係で、会場は広いのですが
(地下1階の小ホール1・定員300名がスッポリ入ります)、
定員が少ないので、協会員はスタッフとしてなら会場に入れますので(勿論人員制限は致します)、
専属スタッフ以外で入場希望の会員は会員用入場整理券を予め確保しておいて下さい。

 

年度関東支部通常総会開催   2009年07月02日(木)20時08分

日時   平成21年5月27日
会場   日本青年館 中ホール
出席者数 当日出席正会員 112名
      委任状     404名
      合計      516名
      支部所属正会員 901名  特別会員13名

定刻の13時に司会の9班高田委員の開会宣言により通常総会が始まりました。
支部長の挨拶、物故会員への黙祷の後、表彰に移り、本部表彰では入会40年の永年会員11名、
今年度より制定された88歳表彰では、特別会員の鈴木五郎氏、
受審者推促進薦運動(新入会員2名以上)の4名が表彰され、本部玉置副会長より、
表彰状と記念品が授与されました。
続いて70歳を迎えた15名が支部功労者として表彰され、
支部長より表彰状が渡されました。
表彰の華やかな場面の次に20年度秋と21年度春に入会した34名中
出席した14名が壇上で自己紹介を行いました。
これで関東支部在籍者が900名を超える大所帯となりました。
続いて江森総務局長により本部理事会報告が行われた後、
出席者(112名)と委任状(110通、白紙委任状286通)
合計508で総会が成立したことを司会者により宣言され、
議長(1班仲野真司氏)及び副議長(5班坂野麻由美委員)の選出、
書記(3班小笠原義文、8班小宮山信行委員)の指名が行われ議事へ移りました。


日本ピアノ調律師協会