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中国支部第3回技術研修会   2013年01月24日(木)11時16分

平成24年度第3回技術研修会        
「ベーゼンドルファーを使用したGP研修会」

◇日時  平成24年11月3日(土)
          13:00~
◇会場  鹿島文化ホール
◇出席者  38名


今年度3回目の研修会は、ベーゼンドルファーのGPを使用しての研修会として、島根県松江市鹿嶋町にて行われました。
講師には中山俊明氏(静岡支部会員)をお迎えし、ベーゼンドルファーの特性はもちろんのこと、ピアノの整調すべてに通じる大切なポイントなどをご講義いただきました。
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映像によってベーゼンドルファーのウィーナーノイシュタット工場の様子や、材料となるドイツトウヒ(スプルース)の伐採されるための条件、オープンフレームなどのベーゼンドルファー特有の構造についての解説を受け、ウィーナートーンを追及するための細やかな、実にさまざまなこだわりを知ることができました。
そして、整調について。
外装の付いたままの状態での診断で、そのピアノに必要な作業を見極めて組み立てること、鍵盤の高さ調整の基準の大切さとそこから結果としてでてくるあがきの深さなど、ベーゼンドルファーピアノに限らないすべてのピアノの整調に役立つ考え方や技術にくわえて、裏技も教えていただきました。
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講師の自作工具や治具なども紹介しながらの、具体的な整調の仕方のポイントなどに、皆さん熱心に聴き入っていました。しかし予定をオーバーした4時間半もあっという間で、ぜひもっとお話を聴きたい、をと思われた方も多かったと思います。
アップロードファイル 37-3.jpg 
そしてそれはあとの懇親会で、ということで場所を移りにぎやかな歓談がそのあとも続きました。
今回は、3年ぶりの松江での開催で、講師をはじめ多くの参加者の方々に遠路お集まりいただきました。そしてはるばる来た甲斐が沢山あったものと思います。中山講師、ありがとうございました。みなさま、ほんとうにお疲れ様でした。

            広報委員 岩田なほみ

日本ピアノ調律師協会