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中国支部 平成30年度第2回技術研修会   2018年09月14日(金)22時06分

日時 2018年9月10日(月) 13:00~17:30
場所 シンフォニア岩国 練習室(山口県岩国市)
内容 『アンドロイドは調律師を電脳化するか? Ⅰ ユニゾン』
    講師:鶴田 圭寿 氏
参加人数 25名(他支部1名)

今年度2回目の技術研修会は、関東支部の鶴田圭寿氏をお迎えしました。
お題にあるように、アンドロイドって何?電脳化って??・・・と皆さん「?マーク」がたくさん付いた中での研修スタートです。

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会場のグランドピアノの音を一音ずつ聞き、自分の中で一番良いユニゾンは?一番先に直したいユニゾンは?と目を閉じて手を挙げます。それぞれ一番多かった音がどのくらいズレているのか調律アプリケーションを使い測定します。

その後、参加者全員で一音ずつユニゾンを合わせ、同じように自分が一番良いなと思うユニゾンに手を挙げ、投票の多かったユニゾンのズレを測定します。

アップロードファイル 70-2.jpg

一音だけとはいえみんなの前で調律するのはとても緊張します。
また、半音係数の計算、セントについて、振動数、一秒あたりのうなり数、1うなりにかかる時間等を計算機を使い計算して行きます。
理想のユニゾンを作るために調律アプリを活用して、ユニゾンを構成する弦の振動数を数値化し、耳で合わせる感覚とリンクさせていく事で、よりコントロールしやすい調律につながります。
ユニゾンの基音と左右の弦との関係、弦や響板の振動の様子を動画で見たり、調律の際に最も大切なハンマー操作と調律のスタビリティ(保持力)に関する話、などなど盛り沢山の内容で時間が足りませんでした。この続きは是非とも近いうちに実現出来ればと思います。

アップロードファイル 70-3.jpg

広報委員/小林豊明

日本ピアノ調律師協会