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2021年度冬季研修会報告   2022年01月27日(木)22時19分

日 時:2022年1月27日(木)
場 所:㈱楽器堂オーパス本店(高知県)
内 容:現代ピアノへの古典調律法のこころみ
講 師:岡本 芳雄さん (関西支部会員)  
参加者:会員13名 一般1名 会員配信視聴8名

普段あまり経験のない古典調律のお話を関西支部会員の岡本さんをお迎えして実施いたしました。
全国で新型コロナウィルス感染者数が爆発的に増えている中での開催はとても悩みましたが、講師の岡本さんはじめ関係各位と相談し開催に至りました。感染予防対策にここまでやれば大丈夫と言うものはありませんが、今回はもともとユーチューブ配信を予定していたことや、常に換気の出来る会場。講師の岡本さんには1週間前から毎日体調と体温報告、直前には抗原検査をおこなって頂きました。もちろん陰性でした。
さて研修内容ですが、はじめに音源を聞いて頂きました。同じ曲で調を変えたり、調律法を変えたり、430Hzで録音したバッハを聞きました。やはり同じ曲でもずいぶんと印象が変わって聞こえました。クイズも楽しみながらやりました。
ピアノを使っての倍音の響きの聞こえ方では、ダンパーを開放した単音の倍音を合わせたり、倍音の音程による共鳴具合を音程の上げ下げをしながら確認したりしました。
例えば2oct+三度では三度のうなりが純正に近いほうが基音の倍音は伸びていました。
近年発掘された二つのバッハの調律法では資料を見ながら丁寧に説明していただきました。古典調律法のコントラストを薄める話では、ピタゴラスコンマをいかに振り分けるか、白鍵側、黒鍵側それぞれの五度をどうシェアするかと言うお話でした。
コロナ禍での研修会は大変でしたが丁寧でわかりやすく説明をして頂いた講師の岡本さんはじめ関係各位大変感謝しています。本当にありがとうございました。

文章にまとめるのが難しいので研修内容を見て頂けたらと思います。
非公開ですが下記から視聴することが可能です。
QRコードとURLです。

午前の部:10時~12時頃 https://youtu.be/GZYUxX1NvvU
午後の部:13時~16時頃 https://youtu.be/qLU79WqHfc8

記:研修委員 伊藤雅俊

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